火星は地球のすぐ外側にあり、昔から良く知られる赤い惑星です。火星は約2年で太陽の周りを回っており約2年2ヶ月ごとに地球に接近をします。
火星の軌道はやや楕円を描いているため、接近距離は、その接近ごとに違います。2018年の接近は火星と地球の軌道が最も近くなるあたりで起こる「大接近」となるため、前回よりも見かけの大きさが大きくなります。望遠鏡では火星の表面の模様なども見ることが出来ます。是非この機会に見てみませんか?
2018年から2033年までの最接近時の地球と火星
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今回の最接近は7月31日、最接近距離は5759万kmです。最接近時ばかり注目されますが、その前後であれば見かけの大きさも極端な変化はありませんので、2018年の夏から秋にかけて明るく大きく見える火星の姿を楽しむことができます。
2018年4月から12月までの火星と地球の距離
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火星と地球が近づいたり、離れたりすることで、地球からの見かけの大きさが変化します。
※望遠鏡で実際に見える大きさではありません。
火星の見かけの大きさの1か月ごとの変化
AstroArts ステラナビゲーター10にて作成
火星の表面は薄い部分と濃い部分があり、模様となって見えています。昔の人は、これを運河ではないかと考え、知的生命体もいるのでは?と推測した人たちもいました。
火星 2014年4月8日に撮影
※荒天の場合は21時30分で終了することがあります。
当日天文台においで下さい。参加費は観覧料のみです。
観望会期間中の21時頃、「火星」は名寄市から見ると、南の低い空に見ることができます。ちょうど、「いて座」と「やぎ座」の間で輝いています。
AstroArts ステラナビゲーター10にて作成